HACCP理解への近道〜一般衛生とHACCPの違い〜
A:HACCP対応商品の謎!
1996年のO−157食中毒事件以来、皆様のお仕事の範疇で、雨後のタケノコの様にやたらと目につく様になったのが、「HACCP対応」を名乗るさまざまな商品です。
でも、その仕様を実際に確かめて見ると以下の様なものが多数を占めておりました。
- a.表面に抗菌剤を塗布したり、抗菌材料を使用した備品または調理機器。
- b.厨房の入り口に設置される事を前提としたエアシャワーや自動ブラシ類。
- c.食品の芯温が管理できるオーブンなどの加熱機器。
- d.殺菌能力を売り物にした洗浄消毒剤の類。
- e.温度計の類。
でも、残念ながら以上の中で「HACCP対応」と呼んでも差し支えの無いのはcとeの商品だけでしょう。
他の商品は、全て「HACCP」以前の「一般衛生」もしくは「基礎衛生」に関連するものばかりであり、到底「CCP」=「命に関わる事で科学的な数値によって管理できるポイントを管理する」商品とは言えません。
あくまでも非常に管理し難い、個人差の生じやすい不安定な要素(例えば、手洗い・消毒・掃除)を補佐する商品なのです。
これらの商品を「HACCP対応」と表示することは、「HACCP」と「一般衛生」の違いが理解されていない事を示すものだと思います。
また、cとeの商品についても、使われる厨房において食品のメニュー別
の「HACCP計画」が作られた上で活用されていないと、導入されても全く
意味を成さない可能性があるのです。
次回はこの問題をもう少し掘り下げ、機器解説の視点から「HACCP」の理解を深めて頂ける様に、お話を進めて行こうと思います。
では次回!
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