食品安全の基礎ヲ:HACCP???(このシリーズは、最後は新調理法まで解説します)
B:ドライシステムは本当に衛生的なのか! 前回の解説でドライシステムの目的で「水分を厨房の床から排除して、床の食中毒菌の繁殖を抑制する事」と記述いたしましたが、この部分については誤解を生じやすいと思いますのでもう少し具体的に解説しておきたいと思います。つまり、「床が濡れていない状態ならば、食中毒菌は繁殖しない状態である?」という誤解を避ける為です。 ドライシステム+換気・空調が必要???: 先ず結論から言いますと、ドライシステムを導入し、床が濡れていない状態を維持しても、食中毒菌を繁殖させない状態を作る事は、実は難しいのです。国立医薬品食品衛生研究所の小沼博隆博士の講演でも触れられておりましたが、湿度が約50%を切っている状態ならば、食中毒菌はその乾燥している環境によって、50時間程の経過と共に減少して行くのですが、湿度が90%の状態ですと、食中毒菌は繁殖していくという結果を示されておりました。また、湿度50%を維持したとしても床の洗浄・消毒の管理が不十分であれば、矢張り食中毒菌は繁殖してゆく傾向にあるのです。 つまり、ただ床をドライにするだけでなく、厨房室内の充分な換気と空調による湿度のコントロールを行わないと、本当の意味でのドライシステムとは言えないのです。そして、空調+充分な換気のシステムには、お金がかかります。
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