HACCP理解への近道〜ドライシステムとHACCP:11〜
C:ドライシステム運用の必須事項!温度管理〜その4〜
温度管理の(検証:Verification)を行って行く中で、その基準(安全の根拠)となるのは、やはり温度計です。
かといって温度計のチェックを行う事の出来る標準温度計(水銀・8本セット)となりますと、160万円を越える金額のものになってしまいます。また、HACCPにおける温度管理は、小数点以下の数値を争うレベルのものではありません。お使いの温度計に±3℃くらいは誤差があっても充分に安全性の保てるのが食品の温度管理です、って言ったら乱暴でしょうか?。でも、余りに誤差の大きな温度計を使用し続ける事は、やはりHACCP計画の運用に対して支障が出ると考えるべきです。
ですから、今回は誰にでも出来る簡単な温度計のチェック方法をご紹介しましょう。
B温度管理の具体的な方法:
<4.温度計はどうやってチェックしたら良いのか?>
● 中芯温度計(デジタル式)のチェック方法:頻度=週一度。 沸騰しているお湯に、プルーブ(温度計測部)を浸し、100℃に対して温度計の示す数値が±2℃以内であれば、合格です。この範囲から外れる場合は、メーカーに送付して調整してもらう事が必要です。また、チェックノートを用意し、都度チェックした記録を残しておきましょう。
● 隔測温度計(デジタル式)のチェック方法:頻度=週一度。 ガラスコップに水と氷(たっぷり、氷の間に水が入っているという状態)を入れ、2〜3回攪拌してセンサー部を氷水に浸します。0℃に対して温度計の示す数値が±2℃以内であれば合格です。この範囲から外れる場合は、メーカーに送付して調整してもらう事が必要です。また、チェックノートを用意し、都度チェックした記録を残しておきましょう。
● 非接触温度計(デジタル式)のチェック方法:頻度=週一度。
既にチェックした中芯温度計を使い、冷蔵品(縦横10cm程の平面を持つもの)の表面
温度をプルーブを突き刺さずに計測します。非接触温度計を5cm程まで近づけて冷蔵品の同じ場所の温度を計測し、中芯温度計の数値に対して±3℃以内であればOKです。この範囲から外れる場合は、メーカーに送付して調整してもらう事が必要です。チェックノートは同様に記録しましょう。(18号へ)