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「再加熱」湿熱式加熱(80℃〜100℃)乾熱式加熱(100℃〜250℃)
文字通り、一度調理した食品を、冷蔵(0℃〜3℃)または冷凍(−15℃以下)の状態にして保存しておき、食べる直前に加熱することを言います。
冷蔵で保存しておいた食品を再加熱する方式を「クックチル:COOK&CHILL」と呼び、冷凍で保存しておいた食品を再加熱する方式を「クックフリーズ:COOK&FREEZE」と呼びます。
つまり「再加熱」とは、フードサービスにおける「食品の作り置きシステム:COOK&CHILL/COOK&FREEZE」における最終工程なのです。
食品が水分を多く含むシチューやソースである場合には、真空パックなどに包装されており、湿熱式加熱である「茹で」、つまり湯せんによって「再加熱」されます。一般家庭にて食べられるレトルト食品も湯せんによって「再加熱」されます。
水分の少ない肉や魚の焼いたものの再加熱は、乾熱式加熱である「焼く」ことで行われる。ただし、この場合は、「再加熱」によって食品の表面から著しく水分が失われることで、著しく食味が落ちる欠点がある。よって、「焼く」に「蒸す」の要素を加えた「蒸し焼き」という加熱方法が有効です。この加熱方法は、スチームコンベクションオーブンの加熱モードの1機能として実用化されており、「コンビモード:熱風+蒸気の意味」と呼ばれています。
また、食品を冷蔵状態に保った後、自動的に再加熱をスタートさせる再加熱カートも開発されています。
「食品の作り置きシステム」の日本での発端は「機内食」
「再加熱」を解説するに辺り、抜きに出来ないのが、「食品の作り置きシステム」の発端でしょう。
最初に、日本のフードサービスの中で、その「食品の作り置きシステム」を最初から取り入れていたのは、「機内食」です。
つまり、機内食は、最初からクックチルによる「食品の作り置きシステム」を採用しておりました。機内食の歴史は50年以上になりますが、世界で初めて機内食として出された料理が「サンドイッチ」であることから見ても分かる通り、その創生期から、「厨房は地上に、サービスするのは空中」という特殊な制約が明確であった訳です。
そして、「食品の作り置きシステム」を採用して「機内食」を運営して行くことにより、少しずつ色々なことが判明してきました。それを以下に記しましょう。どうも、当初から狙って行なった訳では無いのですね。
●生産の均一化(同じ食品をバラつきの無い品質で、大量に作れる。)
●時間の問題の解決(調理の前段階を別の時間に終了させられるので、「再加熱」を行うだけで、同一タイミングに大量の食品が供給できる。)
●労働生産性の効率化(食品供給におけるピーク時間が存在しないので、常に一定の労働力で食品の生産が行える。)
こぼれ話として「時間の不規則な勤務を強いられる有名ホテルのシェフが、労働時間の有利な機内食に移って来た」というものもあります。
この、機内食の「食品の作り置きシステム」の成立はやがて、その利点が一般的に認められ、日本の機内食以外のフードサービスにも受け入れられて行きました。そしてクックチルやクックフリーズという呼称は、この一般のフードサービスに普及して行く段階で生まれてきたものだと言われています。クックサーブという呼称も従来の「作ってすぐに食べる」という方式としてクックチル、クックフリーズと対比させるために生まれたのでしょう。
何故なら、機内食業界では、最初からクックチルであったために(あたり前であったために、)、特にこのシステムに呼称をもうけていなかったからです。
以上
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